第53回繊維学会紙パルプシンポジウムのご案内(終了しました)
「紙パッケージの新時代を創る機能化と材料科学」
紙生産の主要なターゲットが印刷メディアとしての紙から、包装材料としての紙へ移行しつつある中で、包材としての紙の優位性を際立たせ、パッケージングの機能を格段に向上させるような製紙関連技術が開発されてきています。省資源・省エネルギーが叫ばれたオイルショック時代に生み出された言葉に「過剰包装」があります。かつて包装は、商品の物理的保護と顧客に対す宣伝効果と誠意(外装)と考えられていました。現在では、物理的保護に加えて温湿度等の包装内環境管理や流通経路での商品管理、宣伝効果に加えて顧客の購買動向の情報収集、誠意よりもネットを使った簡便な注文と支払い・ 迅速な宅配システムなどのサービス導入が進み、今や ICT(情報通信技術)の活用が著しい最先端の社会実装テクノロジーとなりました。
本シンポジウムでは、包装の環境問題として、プラスチックから紙への包材の移行の背景にあるプラスチックの海洋汚染と食品用包材としての紙の安全性をまず取り上げます。次に紙系包材の材料開発の観点から、紙のバリア機能とナノセルロースの活用を取り上げ、包装の将来技術に関連して、商品管理機能をもつインテリジェントパッケージングと製紙原料の国際的な供給体制の話題を提供します。
主催: | 繊維学会紙パルプ研究委員会 |
協賛: | 紙パルプ技術協会、日本印刷学会、日本包装学会、日本木材学会 |
日時: | 平成30年11月8日(木) 9:30〜16:50 |
場所: |
東京大学農学部弥生講堂(地下鉄南北線東大前下車3分、農学部正門入り右側) (文京区弥生1-1-1、TEL 03-5841-8205;FAX 03-5841-8206) |
9:30〜 9:50 | 開会挨拶 | |
1. | 9:50〜10:40 | 「プラスチックによる海洋汚染の現状と対策」 高田秀重(東京農工大学 環境資源科学科 環境汚染解析分野 教授) |
2. | 10:40〜11:30 | 「器具・容器包装の安全性について」 堀江正一(大妻女子大学 家政学部 食物学科 食安全学研究室 教授) |
11:30〜13:00 | 昼食休憩 | |
3. | 13:00〜13:50 | 「『紙でできることは紙で。』 紙をベースとした包装材料の開発事例」 野田貴治(日本製紙株式会社 パッケージングコミュニケーションセンター 技術調査役) |
4. | 13:50〜14:40 | 「ナノセルロース活用の最新動向」 磯貝 明(東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授) |
14:40〜15:00 | 休憩 | |
5. | 15:00〜15:50 | 「印刷可能な温度センサーを活用した物流における温度管理について」 花井 誠司(プリンタブルセンサーコード技術研究組合 マネージメントアドバイザー) |
6. | 15:50〜16:40 | 「製紙原料調達の国際的動向」 上河 潔(日本製紙連合会 顧問 / 公益社団法人 森林保全・管理技術研究所 参与・主任研究員) |
16:40〜16:50 | 閉会挨拶 | |
17:00〜19:00 | 懇親会(弥生講堂内会議室にて) |
参加費: | 繊維学会紙パルプ研究委員会賛助会社から1名 | 無料 |
繊維学会紙パルプ研究委員会賛助会社から2人目以降 | 10,000円 | |
繊維学会及び協賛学会・協会の会員 | 10,000円 | |
上記会員外 | 12,000円 | |
大学官公庁関係者及び個人会員 | 5,000円 | |
学生・院生 | 2,000円 | |
懇親会費: | シンポジウム参加者 | 5,000円 |
シンポジウム参加者(学生・院生) | 無料 | |
懇親会だけ参加の場合 | 7,000円 |
お申し込みフォームを利用してお申し込みください。確認メールが届きましたら お振込み額をご確認のうえ、振込人名に必ず参加者氏名を入れて、下記銀行口座に11月5日(月)までにお振込みください。 複数の方の分をまとめてお振込みされた場合は別途メールにてお振込み人名と該当する参加者名をお知らせ下さい。座席数に限りがございますので先着200名で締め切らせて頂きます。
みずほ銀行 本郷支店(店番号075) 口座名:繊維学会紙パルプ研究委員会 口座番号:(普通)2659486 |
〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学生命環境系
委員長 江前敏晴(えのまえとしはる)
Tel/Fax 029-853-4646
t[at]enomae.com