2006年度印刷材料学レポート課題
提出方法:原則として
MS-Word等でレポートを作成して下さい。課題A、Bを別々のファイルとして作成し、メールに添付してそれぞれのアドレスに送付して下さい。ファイル名は必ず自分の名前が入るようにして下さい(”千葉太郎_印刷材料学レポートB.doc”のように)。手書きにしかできなかったようなときは、FAX、郵送も可です。締め切り:
8/10(木)必着(厳守のこと)
課題Aの送付先 なるべく電子メールに添付して送付して下さい。
|
電子メール |
okayama[at]cc.tuat.ac.jp ([at]を@に変えて送信して下さい) |
FAX |
042-334-5700 |
|
郵送 |
〒 183-8509 東京都府中市幸町3-5-8東京農工大学農学部環境資源科学科 岡山隆之教授 宛 |
|
課題Bの送付先 なるべく電子メールに添付して送付して下さい。
|
電子メール |
t[at]enomae.com ([at]を@に変えて送信して下さい) |
FAX |
03-5841-5271 |
|
郵送 |
〒 113-8657 東京都文京区弥生1-1-1東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻 江前敏晴 宛 |
課題
A以下の設問のうち、2問を選択して、それぞれ800字以内で説明しなさい。提出は、下記のとおりとする。
1.クラフトパルプの製造法とその特徴について説明しなさい。
2.クラフトパルプ製造における薬品回収法について説明しなさい。
3.サーモメカニカルパルプの製造法およびその特徴について説明しなさい。
4.最近のクラフトパルプの漂白法の特徴を述べ、ダイオキシンの発生との関係について説明しなさい。
5.パルプ繊維形態が紙の物理的性質に及ぼす影響について説明しなさい。
6.紙がリサイクルできる科学的原理について説明し、古紙のリサイクル処理を概説しなさい。
課題
B次の問いに答えよ。
抄紙のワイヤはPETの繊維で織られている。繊維の直径は0.15〜0.30mmである。織ったときの目の細かさは40〜140メッシュ(1インチ=2.54cmあたりの本数)である。縦横のPET繊維が一本ずつ交互に直角に織られていると考えて、格子状になっているワイヤとそれに重ねてパルプ繊維及び填料の図を次の条件について描け。PET繊維の直径0.15mm、140メッシュ、広葉樹パルプ繊維の長さ1.00mm、幅0.02mm、填料の炭酸カルシウムの一辺が0.01mmの立方体(一辺が0.01mmの正方形として描く)とする。
ある脂取り紙は、面積50cm2、厚さT=60μm、空隙率が40%であり、半径1μmの毛管が屈曲率τ=1.5で分布しているとする。オリーブ油は、32.0
mN/mの表面張力、150 mPa・sの粘度、0.90 g/cm3の密度を持つとする。この脂取り紙を使って、このオリーブ油で揚げたトンカツから油を吸いだすとき、1枚の脂取り紙が全部の毛管を脂で満たすまでに要する時間tは何秒で、1枚の油紙で何gのオリーブ油が吸い取れるか?
なお、接触角は0°とする。
<ヒント>2006-06-12.pdfの2ページ目真ん中左にあるV/A=…の式を使って考えよ。なお、屈曲率τの意味は、紙の中で毛管が曲がっている度合いで、厚さ方向に直線的ならば1、曲がっていれば1より大きくなる。V/A=L(毛管長さ)=T×τと定義される。
画像処理法(講義で説明したものでもそうでないものでもよい)の中で自分の研究や興味に関係しそうものを選び、どのような画像から何を知ることができそうかを書け。(300字程度)
印刷媒体としての紙は今後どのように変化して行くと予測するか?生産量、品質、用途、紙に変わる媒体など自分の好きな観点から論ぜよ。(300字程度)