お願い

アンケート調査の趣旨

      現在、日本学術振興会の科学研究費基盤研究のプロジェクト「紙文化財修復法の妥当性評価――水によるクリーニング工程の考察――、基盤研究(B)(一般)課題番号19300296(H19〜H21)を進めています。このプロジェクトは、古文書等の文化財料紙の修復工程で行われる処理法が料紙にどのような影響を与えるのか、例えば極端な場合にはそれを破壊している可能性はあるのか、あるいは損傷を与えることはないのか、などの点を科学的に調査し、適切な処理法を見出そうとするものです。

      そのためには、各修理所で行っている修復工程と具体的な処理法がどのようなものか、そして修復技術者にとってそういった処理法がどれだけ妥当で有効と感じられるかについて、最新の情報と率直なご意見をおうかがいする必要があると考え、アンケート調査を実施することに致しました。このアンケート調査を実施して収集させていただいた情報と、私どもの研究成果を最終的に総合し、科学的根拠に基づいた紙修復文化学なるものの確立に貢献したいと考えています。

      回答の期限は2009年11月末日とさせて頂き、集計をとります。それ以降も回答があり次第集計を更新しますので、ホームページ上でアンケート調査を公開している間はご回答頂ければ最終的な集計に取り込まれます。

      回答していただいた内容については、回答者名を出さずに、選んだ選択肢の数だけの集計を行った結果を2010年2月頃に科学研究費の報告書としてまとめます。具体的に文章で記述して頂くご意見についても、回答者名や貴工房(貴社)名を一切出さずに、その内容だけを報告書に掲載させていただきます。なお、回答していただいた方には、 当方の研究成果と合わせアンケート調査の結果を収録した科学研究費報告書をお送りする予定です。

      是非ご協力のほどお願いいたします。
      江前敏晴

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